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2012年02月一覧

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日本最古のデパート?

2012年02月24日

 明治37年、三越呉服店が出した「デパートメント宣言」によって、日本の百貨店の歴史は始まりました。しかし、その2年前にあたる明治35年。長野県で「第1回物品販売」なるものが行われていました。それこそが、今も愛される「長商(ちょうしょう)デパート」の起源です。

 今年のとある日の来店数は、6133人。伊勢丹の1日あたりの平均来店者数は約8万人なので、決して来店者数は多くないと感じるかもしれません。ただ歴史が長いだけのローカルデパートと思われるかもしれません。

 しかし、他のデパートと全く異なることが、極端に短い営業日数に現れています。今年の営業は、なんと10月28日〜30日まで。たったの3日です。なぜ、存在し得るのか……。

 このデパートの正式名称は「模擬株式会社長商デパート」。そう、長野商業高校の販売実習の一環です。タネを明かせば、単に模擬店が並ぶ文化祭のようなものではないかと思われるかもしれませんが、売っているものが本気なのです。

 地場の特産品や新鮮な魚介類。紳士服や婦人服などの衣服から、トイレットペーパーなどの家庭用品。さらには、ウーパールーパーまで取り扱っています。
 
 なによりも今年の目玉商品。なんと、電気自動車までも販売しています。これだけのことを高校生がやることに、驚きを感じました。

 しかし、今の長商デパートは、始めから用意されたものではありません。明治時代から連綿と続く、100年研鑽があってのこと。

 毎年、秋口にやっているようなので、今年の秋は日本最古の老舗デパートに足を運ぼうかと思います。


中武 顕輔

尊敬とは

2012年02月16日

大変お世話になっている方と食事をしていたときのこと。

「そういえば、彩夏ちゃんってピアノ弾けるのよねぇ。私はできないから、本当に尊敬しちゃう」

と、なんとも身に余るお言葉をいただきました。

その方は私にとって人生の大先輩であり、家庭を持ちながら定年までずっと働いていらっしゃっていたので、「尊敬する」と言われたことに嬉しいというよりも、恐縮してしまいました。

「こんな年下の私に、そんなお言葉をかけていただいて恐縮です」と言うと、その方はこうおっしゃいました。

「私はね、尊敬に年下も年上もないと思うの。自分ができないことをできる人は、それだけでもう尊敬してしまうの」と。

なんとなく、大人の人って(かくいう私も法令上は大人ですが、ここでの大人は、私よりも長い人生を歩んでいる人とします)、年下の者に対して、経験はもちろん、考え方など全てにおいて自分が上である、という想いを持っているものだと感じていました。

そして、それは私にとってそんなに弊害ではなく、当たり前に持つ想いだろうとも思っていました。だって、私がまだ歩んだことのない時間数を、その大人の方は歩んでいるのですから。

だからこそ、尊敬するのに年齢は関係ない、という言葉を聞いて衝撃を受けたのです。

そうか、こんな大人もいるんだ。

この人はきっと、いくつになっても、相手が何であっても、きれいなものはきれい、すごいものはすごい、と心が感じることを言葉にできる人なんだろうなぁと思いました。

よくよく思い返してみれば、「ありがとう」もこの方からよく聞く言葉です。

24年しか生きていない私が言うのも何ですが、自分に素直に生きている人は、とても魅力的で一緒にいると心がピンと伸びる気がするのです。

自分の気持ちや感動を、自分の中で閉じ込めないできちんと言葉にすること。

大切にしていきたいと思います。

本蔵彩夏

現場の声・・・

2012年02月10日

弊社では“超現場主義”をモットーに活動しています。


超現場主義って、、、?

言葉は簡単に聞こえるけど、どういうこと???


そう思われるかも知れませんが、確かにやる事は簡単な事です。

何よりもまずは現場へ行き、見て知り掴む事です。


問題は、そこで何を掴むかだと思います。

これはかなり訓練が必要と思います。

だからこそ、

社の行動指針にも入れて全員が繰り返す癖としております。


さて、話は急に変わりますが、先日研究含め、

とあるビデオレンタル店に行きました。

今はどんな新作が出ているのかとチェックしていたら、

隣の若いカップルが


「こんなにすぐ新作映画がレンタルされるんだから、

 もう今更映画なんか見に行く気にならないよね〜」


なんて話しているんです。


「そうだよね。

 早い、安い、いつでも見れる。こんな便利だからな」


と彼氏の言葉。

映画興行が厳しい現実は、ここにも表れていました。

私もコンテンツ製作に多少なりとも関わっているので、

自分事のように悲しい言葉でした。


しかし、、、


映画館に行けば、そこには違う価値観の言葉が溢れています。

映画を観る前のカップルはカタログやリーフを手に取り

「楽しみだね。面白そうだね」と会話をし、

観終えたカップルの会話は

映画の内容について話をして楽しんでいる。

このカップルは、いち早く観たいのか、

二人の時間を共有する手段なのか、

鑑賞場所としてスクリーンが良いのか、

どこの価値を選んでいるかは分かりませんが、

このコンテンツを映画館で鑑賞している訳です。


つまり、映画を観る人とDVDで観る人とでは、

同じコンテンツを観ていながら

きっと観賞前後の会話はあまり変わらないのに、

観る場所を選ぶ時点でかなり意識が違っている。

映画館を選ぶか自宅を選ぶかでは、場所の問題では無く、

時間の使い方を含めた自身の価値観の違いです。


現場に行けばそこに感じる事があり、気づきもあります。

こんな些細な事にヒントはたくさんあります。


しかし、行かないと得られない事も沢山あり、

見落として行けばその分、アイディアの幅は狭まります。


私達はそのヒントを見つける事が仕事と言っても良いかも知れません。


今後も自分を含めて“超現場主義”への意識を大切にしていきたいです。




アミューズメント事業室
弘田 将之

いつかなんてない

2012年02月03日

私が生まれた九州の片田舎は、非常にアップダウンが激しく、
家は山をぬって段々畑のように建てるもので、
友達は坂の上から下りてくるものでした。
そういうわけで、
先日中国地方を旅した時見た光景は、
私にとって衝撃以外の何ものでもなかったのです。
海と山に囲まれた…というところまでは、
故郷と変わりないのですが、その土地の平坦なこと!





空と、海が、遮るものなく広がっていて。
平地の少ない土地で育った私は
どこまでも続く海と空が、まっすぐな線となって
それが人智を超えたところまで伸びているかのような
妙な感覚に襲われてしまいました。
なぜだか胸がざわざわしました。








いつか行きたいと思っていた鳥取砂丘。
以前訪れたサハラ砂漠のような、サラサラの砂を想像していたら
鳥取砂丘の砂は湿り気があって、
じゃりじゃりとスニーカーの裏にまとわりついてくる厄介なものでした。
それもそのはず、砂丘にしんしんと雪が積って、溶けたあとだったのです。

「そういえば、砂漠にも雪が降るんだな」

不思議なような当たり前を、今さらのように実感したのでした。
初めて旅した日本海には、見たこともない海と空と大地が確かにありました。
「いつか行きたい」
「いつかやりたい」
思うことは簡単でも、腰はなかなか重いもの。
今回の旅で、思うことがありました。

「いつかなんてないんだな」

「いつか」行きたいと思っていた喫茶店のマスターは死に、
「いつか」再び教えを請いたいと思っていた大学時代の恩師は引退し、
「いつか」伝えたいと思っていた言葉は、伝える術もなくなり。

「いつか」なんて人間が勝手に作った時間の概念に過ぎず、
本当はないのです。

中学時代、いつか渡そうと思っていたバレンタインチョコレート。
結局渡せずに家に帰って自分の胃袋に放り込むということを
何と3年も繰り返した私です。

今年のバレンタインには「いつか」じゃなくて「今」、
たくさんの乙女の夢が叶うことを願っています。





「いつか」じゃなくて「今」。
サハラ砂漠だってあなたを待っているかもしれません。  


田中 真衣