
気になる広告、気なるプロダクト、気になるコミュニケーション、言葉などクリエイターの視点から「感じたこと、考えたこと」をブログで発信します。
中武顕輔
児嶋 翼2010年07月15日
「そろそろいらっしゃると思いましたよ。雨でしたから」
そんなことを言い放つのは、よくいく美容院の店員です。似たようなことは、知り合いのデザイナーやカメラマンにも言われます。
そう、彼らは私のことをこう呼びます。
雨男、と。
私は四六時中雨雲をつれて歩いているわけではないのに、彼らは自らを雨男の目撃者であると口を揃えます。しかし、思うのです。目撃者であるということは、つまり雨降りの現場にいるわけで、彼らもまた被疑者のはずです。にも関わらず、私を犯人扱い。この世には、神も仏も名探偵もいないようです。
そもそも天候とは、そのエリアにおいて公平な存在。そこに差など、生まれるべくもありません。データをとるまでもありませんが、私だけ年間降水量が高いということなどあるわけがありません。
では、なぜ私が犯人扱いされるのか?
原因となるキーワードは、「機会」「印象」「実感」「波及」「共感」だと推測します。
たとえば、撮影時に雨が降ったとします。「お前、雨男だろう」という会話は、雨の撮影現場では時候の挨拶のひとつです。これが、最初のトリガーとなります。
このときの会話の内容にもよりますが、「雨男かもしれません」なんて言ってしまうと、「雨男化」は加速する可能性が増加します。もし、雨男と呼ばれたいのならば、このファーストステップは重要です。
そして、次の機会。再び雨でも降ろうものなら、雨男という「印象」が強烈に植え付けられます。そして、そのことが口コミで伝播し、晴天時には特に動きもないのですが、雨が降るやいなや人々の頭の中では「雨=雨男=ああ、あいつがいるからだ」という式が成立します。
雨が降るという「機会」に、最初に与えた「印象」を想起させ、雨男という存在を「実感」させ、そのことを人に伝え「波及」させ、その人がたまたま雨降りのときに雨男のことを思い出すことで「共感」する…。
雨男をつくるためには、雨に降られ続けるという事実は必要ありません。機会を得たらしっかりと印象づけて、実感、波及、共感のサイクルをつくってあげればいいのです。
私は悪評の定着に、ブランディングプロセスを見ました。
ちなみに、実際のブランディングでもそうですが、このプロセスだけでは不十分です。もうひとつのキーワードは、「物語」。あるいは、「奇跡」と言い換えてもいいかもしれません。
たとえば、私の場合で言うと、2年間参加するすべての撮影現場が雨になったとか、出張したら私のいる県だけが雨だったとか、競合他者を寄せ付けない差別化ポイントがありました。
語り継がれるストーリーの存在こそ、ブランドというものを輝かせるのだと思います。

2010年07月01日
本日より、blog「NOTE_115」を始めます。
クリエイティブサービス部の中の、
私コジマとナカタケの2名が交互に更新をしていきます。
私たちは企画づくりや、ディレクションの仕事をしています。
いい意味、にぎやかな毎日を過ごし、
いろんな方に会ったり、いろんな場所に行ったり、させていただいています。
「NOTE(ノート)」と題打ったのは、そんな毎日の中での
発見や気づき、コミュニケーションの方法の種を綴っていこう、
という思いからです。
初回は、「始めます」をお伝えしましたが、
新しく買った真っ白なノートに、初めて文字を書くような緊張感がありました。
が、次回からは、発見や気づきなど
どんどん綴っていければと思います。
どうぞ、よろしくおねがいします。

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